産業医の費用はなぜ違う?安い契約と高い契約の違いを実務目線で解説

産業医の費用は高い場合と、安い場合がありますね、
なぜ違いが生じるのでしょうか?

費用差は「業務内容・稼働時間・経験や資格」によって決まります。
費用が安い産業医契約と高い産業医契約の特徴をにわけて
以下の記事で詳細を説明いたします。
費用が安い産業医契約の特徴
① いわゆる「名ばかり産業医」
昔ながらの形で多いのが、近隣の開業医の先生と契約しているケースに見られます。
- 安全衛生委員会への参加は、実施されない、または年に数回程度(月1回参加が必要)
- 職場巡視が十分に実施されていない(2か月に一回必要)
👉 労基署への産業医の選任の届出や年一回の健診実施報告書に名前を記載しますが、他の実務はほぼ行っていない状態です。
このような場合、
月額3万円〜5万円程度の契約になることもあります。
② 同一施設・同時間帯での「セット契約」
例えば同じ敷地内に複数の会社がある場合などです。
- 移動が不要
- 同じ時間帯で連続して対応可能
👉 医師は仕事を契約する際に、移動を含めた総時間で考えます。
その結果、総時間が少ない場合は、
2社目以降は安い契約になることがあります。
③ 小規模企業で最低限の対応のみ
50人を少し超える企業では、
- 安全衛生委員会の出席
- 職場巡視のみ
👉 実質30分〜1時間で終わるケースもある
この場合は当然、
契約費用も安くなる傾向があります。
④ 経験が浅い産業医との契約
紹介会社経由で、
- 初めて産業医をする医師
- 経験を積みたい医師
が担当するケースです。
- 時給換算で1.5万円前後
- 面談対応などは可能
ただし、
👉 実務的な判断(メンタル対応・トラブル対応)に弱い場合がある
という点は注意が必要です。
費用が高くなる産業医契約の特徴
① 資格・専門性による違い
費用に影響する大きな要素の一つが資格です。
- 労働衛生コンサルタント 保健衛生(国家資格)
- 日本産業衛生学会専門医・指導医
これらは、
- 高度な知識と経験の証明
- 指導医まで取得している場合は、産業医だけで10年以上の経験がありますので、実務対応力の裏付けになります。
👉 結果として契約単価が高くなる傾向があります
※個人の産業医事務所と契約する場合は、このあたりを確認するのは有効です。
② コンサルティング型の関与
単なる訪問ではなく、
- 健康経営の推進
- 労働衛生管理体制の構築
👉 会社全体の仕組みに関わる場合
この場合は
- 業務範囲が広い
- 継続的な関与が必要
となるため、
月額30万円以上になるケースもあります。
③ 稼働時間が長い(週1〜2日以上)
例えば、
- 週1日〜2日勤務
- 月4〜8日稼働
👉 実質「準社員」として機能する場合もあります。
この場合は、
- 面談対応
- 復職判断
- 人事との日常相談
などが常に発生し、
経験豊富な産業医が必要になるため費用も上がります。
結局どう考えればいいか(実務的な判断基準)
整理すると👇
■ 安い契約で十分なケース
- 小規模企業
- リスクが低い
- 最低限の法令対応のみ
👉 職場巡視+委員会対応だけでOK
■ 高い契約が必要なケース
- メンタル不調者が多い
- 休職・復職対応が発生している
- 健康経営に取り組む
👉 実務対応が多い、またはコンサルが必要
つまり👇
👉 「費用」ではなく「必要な対応レベル」で選ぶのが正解
まとめ
産業医の費用差は、
- 業務範囲
- 稼働時間
- 資格・経験
によって決まります。
👉 安い=悪いではなく、
👉 「何をしてもらう契約か」を理解することが重要です。
まとめ
産業医の費用は、見積書だけでは分かりにくいことが多い領域です。
- この費用に何が含まれているのか
- 自社に必要なレベルはどこか
👉 個別に整理することが重要です。
ご希望があれば、
現在の見積内容のチェックや、最適な契約内容の整理も可能です。
以下のお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
👉その前に月にかかる料金やサービス内容が知りたい
よくある質問(Q&A)
産業医の見積もりで「安く見える」けど、後から追加費用が発生することはありますか?
あります。
活動時間が延びて追加の費用が発生したり、持ち帰りで産業医の意見書を作成する場合などは毎月の費用以上に追加で費用が発生します。
その点は活動が始まった際はわからないことがありますので
必要に応じて契約書の見直し等も実施しましょう
産業医がほとんど来ない契約でも問題ないのでしょうか?
産業医が必ず来るように契約書は作成しましょう。
法令上は職場巡視や安全衛生委員会などの実施義務があるため、
契約の時点で来なくてもよい状態になっているのは望ましくありません。
産業医の経験年数と資格はどちらを重視すべきですか?
経験年数です。
たくさんの企業でたくさんの経験ををされている産業医は他社の事例を紹介できますので長年経験のある先生のほうが信頼できます。
一方労働衛生コンサルタントなどの資格試験は医師3年目程度でもとれますので、(それはそれで努力されていて素晴らしいのですが、、)
産業医経験十年以上の先生の方が安心感があります。
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